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『損する結婚 儲かる離婚』

結婚について今までに深く考えたことはあるだろうか?結婚をするのは当たり前のこと、子供を作るためには結婚が必要。そう思っていないだろうか?実際それらは全て間違いである。思い込みや常識で結婚して、後から馬鹿を見る人は多い。それを教えてくれたのが本書だった。

 

 

婚姻届に判を押すのは、借金の連帯保証人になるより恐ろしい。 

 

引用は、本書の帯に記載されている言葉。結婚には大きなリスクが3つある。慰謝料、婚姻費用(コンピ)、財産分与だ。子供がいる場合はここに養育費も入る。結婚する場合は、これらの仕組みをしっかり理解した上でやらなければならない。でないと後で多大な損害を被るのは自分だ。本書を読んで頂くと詳しくわかるのだが、浮気されたから相手が全部悪いという感情論は法治国家・日本の前では一切通用しない。浮気を見事立証して見せたとしても、もらえるのは精々200万円程度だろう。そんな生ぬるい気持ちで結婚したら、自分の全財産以上を搾り取られる可能性すらあるのだ。コンピと財産分与の恐ろしさは是非本書を読んで体感してもらいたい。

 

読んで率直に感じたことは、生き方が多様化した現代で結婚制度はナンセンスだなと思った。結婚という概念が生まれたのは、インターネットが登場する前だ。その時は便利なツールもなかったし、いわゆる"内助の功"もあったのだろう。しかし私たちが生きる現代では、家事は格安でアウトソーシング出来るし、洗濯や掃除だって自動化されている。リターンのわりにリスクが大きい。コスパが悪すぎるのだ。別に結婚しなくても、事実婚として同棲したり子供を作ることも出来るし、工夫すれば幸せな家庭を築くことも可能だ。そこをわざわざ結婚という形にこだわる必要はないと思う。結婚自体を否定しているのではなく、他の方法もあるのでは?と言っているのだ。

 

また書くと長くなるのでコンピと財産分与について少し言及させてもらうと、コンピの離婚調停だってAIに任せれば今までより短い期間で済むだろう。膨大な情報を高速で処理するのはAIの得意分野だ。片方のエゴで議論を泥沼化させお金を毟り取られるのはなくなるだろう。財産分与もAIが配偶者への貢献度を是々非々で判断して適切な財産を再分配する時代が来るかもしれない。弁護士も裁判官だってAIに置き変えられる。私は将来結婚制度はなくなると考えているし、テクノロジーが解決してくれると思っている。未来で大きな変化が起きるだろう。

 

私たちが今真っ先に考えなければいけないことは、結婚制度についてしっかりと理解して自分の財産を守ることだ。自分の幸せは決して結婚だけではない。本書を読めば自分の中での答えが見つかるはずだ。私のような独身者、そうでない既婚者にも是非読んでほしい。