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治験に興味がある人は必ず読んでほしい本「職業治験 治験で1000万円稼いだ男の病的な日々」

現在治験を行っている人、これから治験を始めよう考えている人にぜひ読んでほしい本を紹介する。治験を知っている人も知らない人も、きっと意味のわからないふざけたタイトルだと思うだろう。

 

 

著者はこれまでに、数多くの治験に参加して、多くのお金を稼いでいる。そして、きっとこれからも。治験という単語を聞くと普通の人は疑問符がつくだろう。治験とは通称臨床試験とも呼ばれ、世の中にお薬を販売するためのプロセスに必ず含まれている。悪い言い方をすると人体実験である。この人体実験を行うために、20歳〜40歳くらいの健康な人を集めて行うのが治験だ。私たちが、普段市販のお薬を使えるのも、このボランティアの人たちがいてこそ成り立っている。

 

なぜ、私が本書を手にとって読んだかというと、私も治験に参加している人間だからだ。治験のプロがいるという情報がネットで出てきて、単純に興味が湧いた。自分は、なぜ今治験を行っているのか、その本質が知りたかった。

 

治験に参加し続けている人が世の中にどれくらいいるかわからないが、これを続けていると間違いなく世間からは取り残されていくことは間違いないだろう。無職なので、世間からの風当たりも強い。私も参加したことがあるので、著者の考えはとても共感できる。そして、この治験というものは、怠け者かつ世間の目を気にしない強靭な精神を持ち合わせている人が向いているということは断言できる。

 

著者は、治験を長年やっていて、そのことから世間体をとても気にしていた。だが、私は「治験で生きていく」ことは、間違った選択ではないと思っている。先ほども述べたように、私や著者を含めたボランティアがいなければ、世の中に薬は供給されない。同様にバイトや正社員の人たちがいなければ、世の中にサービスは供給されない。この本質は、治験でも普通のお仕事でも一緒だ。それを感情論で「汗水垂らして働かないのは悪」と頭ごなしに否定するのはナンセンスだと思うのだ。

 

私は、現在ブロガーとしてはまだ駆け出しの時期で、資金繰りは死活問題だ。株式会社でもフリーランスでもそうだが、資金繰りが上手くいかないと倒産してしまう。普通にバイトをしても良いが、時間を拘束されるのは嫌だし、何よりできるだけ好きなことをして生きていきたいと考える人なので、私にとって治験は目から鱗なのである。

 

好きなことだけして生きていきたい私にとって治験は素晴らしい仕事だし、治験側にとっても若くて健康な体はいつでも欲している。利害が一致しており、お互いウィンウィンだ。

 

だが、当然私もこのような生活をずっと続けるつもりは毛頭ない。ブロガーとして、しっかりと自立できるようになれば、治験はやめる。その努力はもちろん行っている。あくまでも叩き台として利用しているだけだし、環境に甘えるつもりはない。厳しい言い方をすると、治験は誰でも替えの効く仕事というのも事実だ。いつまでも今の状況に甘んじていたら、いずれ40歳を迎えて体は老化して治験を受けづらくなる。これは、治験関係なく、全てのことに言えるのではないだろうか。努力を怠る人は淘汰されていく。

 

この本は、治験に参加している人、これから参加しようと考えている人にぜひ読んでほしい本だが、今初めて治験のことを知ったという人もこういう世界があるんだなという感じで読めるのでオススメしたい。

 

自分の価値を決めるのは、職業や肩書きではなく何をやったか、だ。そんな気づきを与えてくれた本だった。