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生産性 レビュー あなたが仕事で望んだ結果が出ないのは生産性が低すぎるからだ

今回は、マッキンゼーで勤めていた伊賀泰代さんの著書『生産性』についてレビューを書いていく。その他の書籍で有名なのは『採用基準』で、個人、組織のあり方について自身の経験を元に書かれている。機会があればこちらも読んでみたい本だ。

 

 

 

まず、生産性とはいったい何なのだろうか?世間の常識では、工場のお仕事など限定された場面で使われる言葉で、私たち一般のお仕事には全く関係がないと思われている。だが、それは本当だろうか?近年、グルーバル化により、日本周辺のアジアの国もどんどん力を増してきている。これまで物作りでは他を圧倒してきたが、ホワイトカラーの仕事で見ればアメリカのシリコンバレーとの差は一目瞭然。人として優秀、環境が整っていると言えばそれまでだが、一度冷静になって考えてほしい。本書では、生産性についてこのように説明されている。

 

生産性とは、「 一定の成果を生み出すために、どれだけの資源が使われたか」という比率、 もしくは「一定の資源を使って、どれほどの成果を生み出したか」という比率です。

 

生産性の定義を頭に入れた上で、今の日本の現状を見てほしい。 長時間労働、残業、意味もなく長い会議、根回し、足の引っ張り合い。現在問題視されている数々だ。どの問題に関しても言えることは、生産性の視点がないということ。最も貴重な資源である"時間"が軽視されている。問題意識と解決方法の考えが甘いため、安易にインプットを増やす方向へと向かってしまい、結果的に全体の生産性を下げてしまっている。

 

この定義の通り、無駄なインプットを増やせば、その分生産性は下がる。本当に取り組むべき行動は、量のコントロールではなく、質のコントロールだ。生産性を向上させるためには2つの方法がある。それは改善(インプルーブメント)と革新(イノベーション)だ。

 

簡単に言うと

 

・改善による投入資源の削減

・革新による投入資源の削減

・改善による付加価値額の増加

・革新による付加価値額の増加

 

生産性を向上させる方法は、改善と革新だけで全部で4通りしかない。日本企業がよく行っているのが、改善による投入資源の削減で、節電や会議でコピーする紙の枚数の削減などが例に挙げられる。確かに、このような取り組みも大事ではあるが、ここだけやっても大した生産性の向上には繋がらない。

 

本当に必要なのは、普段のちょっとした工夫で投入資源の削減や付加価値額の増加を行いながら余白時間を生み出し、余った時間で新しい挑戦をしたりイノベーションに繋がる仕事に取り組むことだ。この発想がない人は、何も考えずに目の前の仕事に取り組んで、その結果、仕事に忙殺され、貴重なイノベーティブな時間を失っている。イノベーションとは、何もない状態から、パッと閃くものではなく、日々の地道な努力の積み重ねが実を結んでいくということがわかる。

 

最後に著者が語っていた言葉を紹介して終わりにしたいと思う。

 

成長とは「生産性が上がる」こと

 

自分が今取り組んでいるプロジェクトは、本当にチャレンジングな仕事か? 現状に甘んじて楽な仕事を選んでいないか?成長する人は、自己検証と自己批評を繰り返し行い、リスクを承知で果敢に取り組んでいける人だ。

 

この本を読んで、改めて自分の仕事を見つめ直してみて、本当に今の自分は能力の100%を出しているか?出し切ろうとしているか?考えさせられる本だった。仕事で上手く結果が出ない人、自分を変えたいと思っている人にはオススメの本なのでぜひ読んでみてほしい。