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ナニワ金融道 ゼニのカラクリがわかるマルクス経済学 レビュー 自由に生きるかどうかは最終的に自分次第ってことだ

今回は『ナニワ金融道』の原作者である青木雄二さんが執筆した本を読みました。ナニワ金融道は1巻だけ読んだことがあって、この世の裏の現実がありのままに描写されており、とてもおもしろかったです。それでこちらの本にも惹かれてしまったというわけです。青木さんは資本論共産党宣言で有名なマルクスに大きな影響を受けて、ナニワ金融道を手がけたとおっしゃっていました。さすが熟知されているだけあって、マルクスのことを全く知らない自分でもわかりやすく読むことができました。

 

 

本書では、ゼニ(お金)という言葉がよく使われます。お金とは何なのかという問いに対して、お金とはこうだと断言して答えることはできません。そもそもお金に実体はないので当たり前ですが。ゼニとは、労働力であり、消費活動の道具であり、広義でいう経済そのものを指します。

 

お金とは、本来経済を回すための手段でしかないのですが、それが本質的に何なのかわかっていないために長い人生の中で思わぬ過ちを犯してしまう人が多いのです。現在私たちが生きている社会は「資本主義」で、その名の通りお金が経済を動かしています。

 

つまり、簡単に言うとお金を持っている者が強く、お金を持っていない者が弱い社会ということです。この世には、搾取する者(ブルジョアジー)と搾取される者(プロレタリアート)の2種類しかいません。何も持たない者は、資本家から搾取されて、資本家はさらにお金持ちになり、労働者はさらに貧乏になります。良いか、悪いかは別として、これが現実です。

 

しかし、悲観してほしくないのですが、私が考えるにお金を持っていないからと言ってみんながみんな資本家からの搾取の対象になるというわけではないと思うのです。では、搾取される対象が誰かと言うと何も考えずに思考停止して生きている人です。

 

たとえお金を持っていなくても、自分で考えて生きることを放棄しなければ、今の現実に危機感を持って何かを変えようと動くはずです。必然的に何かを生産しようといる過程にいるので、誰からの搾取も受けません。

 

一方、何も考えずに思考停止している人は、自分で考える能力が欠落しているため、資本家に思いのままに操られます。社会に与えられる物が自分の時間しかないため、それを切り売りすることでしか生きられないのです。生産手段を持たない労働者は資本家から何もかも搾取される、です。

 

この現実をしっかりと受け止めた上で、自分がこれからどうやって生きていくのか立ち位置を決めておく必要があります。これらを踏まえて私は好きなことだけして生きていくことにしました。いや、今までそうしていたつもりでしたが、その気持ちがより強くなりました。資本家をさらにお金持ちにするほど暇じゃないので(笑)

 

先ほども書きましたが、好きなことだけやって生きていれば、誰からの搾取も受けません。幸い、今のご時世はスマホやパソコンなどインターネットを使えるデバイスが普及しているので、これらの生産手段を上手に活用してお金を稼いでいけばいいかなと。

 

人生は一度っきりしかありません。自分からプロレタリアートになって資本家に自分の人生の全てを捧げるのもその人の勝手ですが、私はあまり賢い方法とは思えないので、この限られた生を充実させるべく、これから色々楽しそうなことにチャレンジしていこうと思います。もしこのレビューを読んで、ナニワ金融道マルクスに興味が湧いたならぜひ読んでみてください。